昨夜受けた衝撃を、手短かにではありますが、報告させていただきます。
本当は、MARVERICKの件で清水玲さんに会いに行ったのですが、「ぜひ、お店を見にきてもらいたい」という清水さんのお誘いを受け、横浜市の井土ヶ谷に新しくオープンした「PROiX Geki-NARI ショールーム」にお邪魔して、Geki-NARIのベースを試奏してきました。
やばいぞ!
PROiX Geki-NARI 6弦ベースF#弦のE音!!
PROiX Geki-NARIの6弦ベースを手に取って感じた第一印象は……
本体の重量が、ほど良く軽めで、エレクトリック・ベースという楽器を手にした時の従来のズッシリ感がなく、ちょっと拍子抜けするぐらいでした。
全体設計については……歯並びの良い整った構造とでも言えばいいのか。
ベースを弾く際に潜在していた(もしくは仕方なく受け容れていた)いくつかのネガティブな要素が解消されている感触がありました。
その具体例をいくつか挙げてみます。
- 重心のバランスが取れていて、本体自体が持ちやすい。
- ネックが程よい厚みで、握りやすい。
- 弦が柔らかく、弦高が低く、弾きやすい。
- いままで何を身構えていたのだろうと思ってしまうほどに、さらさらと弾ける。
実は、自分の弾き方を根本的に見直さないと、せっかく弾きやすいのに、うまく弾けない現象が(笑)。
奏法をチューニングしていく必要があるというか、ベース本体が弾き方を矯正してくれるような感じかも。いい楽器って、そういうものかもしれませんね。
そして、何よりも、その音。
鳴る鳴る。上から下までクッキリ、ほんとうに良く鳴る。
とくに、清水さんに誘われつつ鳴らした、F#弦のE音が、どっしり・くっきりでたまげました。
Eの開放弦のE音と比べても、B弦の5フレット目のE音と比べても、その重くて、太くて、クリアーなF#弦の10フレットめのE音は、唯一無二の存在感でした。
ベースの弦と開放弦の音配列についてご存知ない方のために補足します。
6弦ベースは
細い弦から順に、下記の構成が一般的です。
1C
2G
3D
4A
5E
6B
そして、今回のPROiX Geki-NARI-6の場合は下記の構成になります。
1G
2D
3A
4E
5B
6F#
つまり、F#弦というのは、更にもう1段低い弦をはっているのです。
一般的には、6弦ベースの6B弦でさえ、なかなか「良く鳴る」楽器に巡り合えません。
PROiX Geki-NARI-6の構造だからこそ導き出される、F#弦のE音。
そして、F#弦のE音から上を順に弾いてみると、やはり、B弦・E弦には無い、唯一無二のどっしり・くっきりなベースサンドが得られます。「この音であの曲を弾いたらどんな感じだろう」「この音で新しいことをやってみたい」など、このベースを手にした人は、音楽的なイメージが様々に膨らんでいくのではないでしょうか。
もちろん、F#弦のE音より下のF#開放弦までの音も、信じられないほどにクリアーです(こっちは、比較対象が無いのですが)。(←追記:いやいや、あるではないか。B弦のB〜E♭が。弾き比べ忘れましたがな!心残り)
「PROiXの高精度な技術によってしか踏み込めない領域」
ということが、実奏してこそ初めて、耳で、身体で理解できるものでした。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ、足を運んでみてください。
これについては、いずれまた書こうと思います。
昨夜の実感を、まずは書き留めておきたかった次第です。
そして、MARVERICKというエフェクターの性能を最大限に発揮するなら、PROiX Geki-NARIという結論に行きつきそうな予感。実際に、PROiX Geki-NARIをMARVERICKと繋げたら、歪みがかかっても音階クッキリのバッチリでした(MAD領域を除く)。
清水さん、手取り足取りのエスコート、ありがとうございました。
面倒をみてもらうばかりのマグロ状態で、失礼しました(笑)。
【今回の訪問先】 PROiX Geki-NARI ショールーム 神奈川県横浜市南区井土ケ谷上町15-5 ※ご来店は予約制です。 https://unisound.jp
PROiX Geki-NARIの御本尊 木寺氏(大阪)のTSCサイトはこちら https://www.proix.com