しばらく更新が途絶えていたので、たまにはと思い立ちまして……
2月2日にSNSにポストした記事が、ブログっぽかったので貼っておきます。
今年の節分は、2月2日なのね。
お父ちゃんが鬼のお面をかぶって「福はうち、鬼は外」なんて、家庭行事の記憶を持つ方が多いかもしれない。で、鬼の面を外して、お父ちゃんは、ちゃっかり家に帰ってきた。
「鬼」とは艮の金神、つまり国之常立神のことらしい。
「艮の金神」といえば、大正時代に弾圧を受けた大本教を思い出す人は、どのくらいいるだろうか(私は最近読書で知ったんだけどw)。
時代劇の「勧善懲悪」は、単純明快。昭和の仮面ライダーも、その路線だったが、平成ライダー以降は「正義はひとつじゃない」と言い始め、凶悪な犯罪者もライダーになったりする。最近では、桃太郎が退治した鬼にも家族があったみたいな話で、鬼の子供が泣いている絵が、SNSのタイムラインにあがってくる。
「こちらは正しくて、あちらは間違っている」という二項対立は単純でわかりやすいが、分断を醸成する大衆先導ツールにもなる。先日のフジテレビの長時間会見のあとの「フジテレビ可哀想」「悪いのは文春」などと、風向きを変えようとする情報工作は、誰がやっているのかしら。
みんな、もともとはひとつだった。
「光」は、「光」だけでは存在できない。「陰陽」とか、「ワンネス」とか、「清濁併せ呑む」とか……
渾然一体というものの捉え方は、シンプルだが単純ではない。
さてさて、今日は、ご近所の目を気にせず「福はうち、鬼もうち」と声高に叫ぶことができるだろうか。
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って、天声人語みたいなポストになってしもうた。
……あ、念のため。「清濁合わせ持とうぜ」という話をしているんじゃなくて「もっと人に優しくなれるといいよね」「対立があっても、いずれは赦しを」っていう主旨ね。SNSで見かける罵詈雑言も「そういうお祭り、あるよね」って捉えると、ずいぶん楽になります。
今夜は酒の肴に、めざしでも焼こうかな。とりあえず、締め切りをやっつけます。